神経を研ぎ澄まして

今日はルイーザ先生のマスタークラス伴奏、第二回目でした。

今回も目から鱗の連続の素晴らしいレッスンに触れることができ、お仕事しながらとっても得した気分です。

 

もちろんレッスンはすべてイタリア語で行われているのですが、私自身、イタリア語からはずいぶん離れてしまっていたし、もとから初級レベルしか勉強していなかったので、初日は先生の言葉に即座に反応できるかどうかとても不安でした。

しかし、たいていは音楽のことを話しているということとレッスンを邪魔しない素晴らしい通訳さんと数時間一緒に過ごしているおかげで通訳なしでも8割方先生のおっしゃっていることが理解できるようになってきました。

 

 

私の場合、英語でもフランス語でもそうなのですが、知っている単語は驚くほど少ない。。。と思うのですが、何となく相手の言いたいことが勘でわかってしまうみたいなのです。

昨年コミクストゥス室内楽フェスティバルに出演するためにフランスに滞在していた時にもフランス人の共演者たちに、私がちっともフランス語をしゃべれないのに、相手の言う事はほぼ理解していたので「ユキコはものすごく強力なフランス語に対する第六感を持ってるんだね!!」と驚かれました。もちろん、音楽以外の難しい話などはお手上げでしたが。。。

 

 

本当に伝えたいことを持って話をしてくれる人の言う事は神経を研ぎ澄ましていたらわかるのだと思います。

 

 

ピアノを弾くという事も同じで、作曲家が何を伝えたかったのか神経を研ぎ澄まして楽譜から読み取り、自分は観客に何を伝えたいのかを強く強く想わないといけないのだと今回のマスタークラスの伴奏をしたことで改めて実感しています。