共に成長すること

前回の日記よりずいぶん間が空いてしまいました。

この間、渡仏しアングレームで開催された「第4回コミクストゥス国際室内楽フェスティバル」に出演してきました。

その模様についてはおいおいこちらにもUPしたいと思いますが、本日のお題は常任ピアニストにして頂いて今年で4年目を迎える「東京合唱団」のお話です。

 

昨日、フランスから帰国して初めて、約1カ月ぶりに東京合唱団の稽古に行きました。指揮者の前田先生とお会いするのは強化練習以来なので約2か月ぶり。コンサートの本番も近づき、いよいよ大詰めの時期です。

 

宗教曲を多く取り上げる東京合唱団での伴奏は私にとってはお仕事であると同時に貴重な勉強の場でもあります。私よりはるかに長い合唱歴があり、宗教曲を何十曲とレパートリーとして持っている団員のみなさんから教えられることも多いですし、素人のみなさんにわかりやすく、、、と工夫をしながらヴォイトレをして下さるトレーナーのみなさんの発声術もとても勉強になります。

 

そして、何より長年ドイツのオーケストラで首席チェリストを務められていた前田先生のオーケストラの立場から、指揮者の立場から、弦楽器奏者としての立場からのご指導からは音楽を多面的に見る、という新たな勉強の仕方を学んでいます。

 

最初の1年目、ラテン語の読みも怪しく、ついていくのに必死でした。

2年目、団員のみなさんの顔をやっと見られような余裕ができました。

3年目の昨年はバッハのロ短調ミサという大曲に挑み、私も団員のみなさんも大きな進化を遂げた一年となりました。

4年目の今年はここまで強化練習と昨日の稽古の2回きりしかまだ前田先生とご一緒していないのですが、ただただ学ぶという姿勢ではなく、いろいろは技を盗みながらも今まで自分が得てきた様々なものを稽古の中でアウトプットする事を心がけています。

 

ヴォイトレの先生方、前田先生、団員のみなさんが求めるより一呼吸早く必要としていることを察する。とても集中力がいる作業ですが、そのことで稽古がスムーズに進み、より深く、一歩先の音楽作りができたら。。。と思うからです。

 

伴奏、と一口にいっても奥が深く、まだまだ学ぶことは多いですが、一回一回の稽古での時間を大切に、合唱団のみなさんとともに成長していきたい!と思っています。